ここでは、以下、CD-ROM ドライブを d: として説明します。 (もちろん、CD-ROMドライブに「下級生」の CD のDisk1, 2, 3 のいずれかが 入っていることが前提ですよ。)
GP8.ARC
とBMP.ARC
という
2つのファイルにわかれて入っています。そこで、まず、GP8.ARC
用の
リストファイルを作成しましょう。
DOS 窓のコマンドライン上で以下のように入力してください。
sskakdir d:\gp8.arc > gp8.lst
SSKAKDIR
は SS版「下級生」のアーカイブファイルから MLIST 用の
GDIR形式のリストファイルを作成するツールです。
この時、画面にはなにも表示されませんが上記のように入力することによって、
カレントディレクトリにGP8.LST
というファイルができるはずです。
実際、上記のように入力してからその処理が終了するまでには多少の時間がかかる
可能性があります。辛抱強くその処理が終るのを待ってください。
なお、上記のようにアーカイブファイル名をドライブ名(d:)付きの絶対パスで
指定して作成したリストファイルでは、CD-ROMドライブが d: 以外の環境では
そのリストファイルをMLIST.EXE
で使用することは困難となるでしょう。
(なお、MCUT.EXE を使用する場合は逆にドライブ名付きでない方が困難な状態になってしまいます。)
そのような場合を考え、以下のようにしてリストファイルを作成するのも一つの手です。
cd d: sskakdir gp8.arc > c:\tmp\gp8.lstこれで、
C:\TMP
ディレクトリにGP8.LST
という
リストファイルが作成されます。
さて、同じ要領でBMP.ARC
用のリストファイルを作成しましょう。
cd d: sskakdir bmp.arc > c:\tmp\bmp.lstこれで、「下級生」の CG を見るための下準備は終了です。
mlist -l gp8.lst -c d:\MLIST が起動して、2枚のウィンドウが表示されたでしょうか? 片方のウィンドウにファイル名のリストが表示されていると思います。 この中から見たいファイル名をカーソル(およびマウス)で選びリターンキーを 押しましょう。(もしくは、ファイル名を2回クリックしましょう。) 他方のウィンドウに CG が表示されるはずです。 この調子でどんどん見たいファイルを見ていきましょう。 あれ?でも何か変ですね。CG が縦方向に潰れているように見えます。 これは、みなさんの Windows95 上の1ドットの縦と横の幅が 1:1 であるのに対し、 Sega Saturn 上での「下級生」の1ドットの縦と横の幅が 1:2 であるためです。 うーん、こまりました。でも、大丈夫。次のようにしてみてください。 まず、MLIST のメニューの[マーク|全てをマーク]を選びます。 次に、[マーク|マークしたもののオプション変更]を選びます。 そうすると、画面上に新たにダイアログボックスが現れます。 そこで、[縦2倍表示]をクリックして、この項目がチェックされた状態にします。 この状態で OK ボタンを押します。
さて、以上の操作を行なってからもう一度、CG を選んでリターンキーを押して みましょう。どうでしょう?今度は正しく表示されたでしょうか?
mlist -l gp8.lst -c d:\次に壁紙に設定したいファイルをカーソルで選択し、CG を表示させます。 CG が表示されたら、CG が表示されているウィンドウにマウスカーソルを 移動し、マウスの右ボタンを押します。 すると、メニューが現れますのでここで[壁紙に設定]を選びます。 選ぶとさらに[全体]および[中央]というメニューが出ますので、 ここでどちらかを選ぶと現在表示されている CG が壁紙に設定されます。
ACM_?.ARC
というファイルです。
?
の部分は女の子毎に異なっていて、例えば、ACM_A.ARC
は
みこちゃんの声になっています。この?
の部分に入るアルファベット
一文字はA
からM
まであり、
この文字と CG のファイル名には関係があります。例えば、GP8.ARC
内の
A*.GP8
というファイル(AI.GP8を除く)はすべてみこちゃん関連の CG
です。
さらに、各女の子の音声の数があまりにも膨大であるため、音声ファイルは Disk1, Disk2 にわかれて入っています。真に全ての音声を聞きたい場合には CD の入れ換えが必要となります。
さて、MLIST 用のリストファイルの作成にはMCUT.EXE
を用います。
これは以下のように使用します。
mcut -t epkacm d:\acm_?.arc > acm.lst上記の例では、全ての女の子の声を1つのリストファイル
ACM.LST
で
管理することを意味しますが、これでは実際に使用する場合に不便です。
面倒かも知れませんが、以下のように女の子ごとにリストファイルを分けることを
お勧めします。
mcut -t epkacm d:\acm_a.arc > acm_a.lst mcut -t epkacm d:\acm_b.arc > acm_b.lst .... mcut -t epkacm d:\acm_l.arc > acm_l.lst mcut -t epkacm d:\acm_m.arc > acm_m.lstファイル数が膨大なため、リストファイルを作成するにはかなりの時間を 要するかもしれません。 なお、大抵の方は全ての女の子の音声を必要とはしないでしょう。 例えば、私の場合はみこちゃんの声が聞ければいいので、
ACM_A.LST
以外のファイルは作成しません。
さて、以上で「下級生」の音声を聞くための準備は終了です。
mlist -l acm_a.lst -c d:\上記の例は、みこちゃんの音声を聞くときの例です。 別途、聞きたい女の子の声に合わせファイル名を変更してください。 うまくいくと、MLIST が起動して2つのウィンドウが表示されるはずです。 ここで、CG をみるときの要領で、聞きたい音声にカーソルをあわせ、リターンキーを 押せば音声を聞くことができます。
BMP.ARC
と
GP8.ARC
という2つのファイルに別れて入っています。
ここで注意しなけらばならないことはBMP.ARC
用のリストファイルでは、
アーカイブファイル名が絶対パスで記録されている必要があるということです。
このような状態のリストファイルを作成するには、
コマンドラインで以下のように入力します。
sskakdir d:\bmp.arc > bmp.lst
次に、GP8.ARC
用のリストファイルを作成します。
このリストファイルでは、アーカイブファイル名は絶対パスで記録されている必要は
特にありません。
したがって、GP8.ARC
用のリストファイルには 1.
で作成したリストファイルをそのまま利用することができるでしょう。
GP8.ARC
の方の CG を BMP ファイルに変換しましょう。
変換の前に、作成したリストファイルに記録されているアーカイブファイルの名前が
相対パスで記録されている場合には、カレントディレクトリを「下級生」の CD が入っている CD-ROM ドライブにしておく必要があります。
アーカイブファイルの名前が絶対パスで書かれている場合にはカレントディレクトリは
どこでも構いません。
もう一つ、CG の変換を行なう前に、変換後の CGを保存する先のディレクトリを作成しておいてください。
以上の準備が整ったら、コマンドラインで以下のよう入力します。
elfpak e c:\tmp\gp8.lst -C c:\tmp\all *上記の例は、リストファイルが
C:\TMP\GP8.LST
、
変換後の CG の保存先をC:\TMP\ALL
にした場合の例です。
このままだと、変換後の CG は BMP ファイルであるのにも関わらず、
ファイル名の拡張子が GP8 となっているので、これを BMP に変更します。
これを行なうにはコマンドラインで以下のように入力します。
c: cd \tmp\all ren *.gp8 *.bmpさて、上記の例では、GP8.ARC 内の全ての CG が BMP ファイルにコンバートされます。 しかし、多くの人は背景の CG を変換してしょうがないと思っているかもしれません。 そこで、例えば、みこちゃんの CG だけ変換したい場合には、 以下のように入力すれば良いでしょう。
elfpak e c:\tmp\gp8.lst -C c:\tmp\a a*上記のように入力すると、
C:\TMP\A
にみこちゃんの CG 全てと一枚だけ
愛ちゃんの CG が混じったものが保存されます。
GP8.ARC
の方の変換の次はBMP.ARC
の方の CG を変換しましょう。
変換するまえにカレントディレクトリを変換後の CG を保存する先のディレクトリに
しておいてください。BMP.ARC
の方の CG の変換は単純です。
コマンドラインで例えば以下のように入力すればよいでしょう。
mcut -l c:\tmp\bmp.lst
ACM2WAV.EXE
を用います。
使い方は簡単。まず、変換後のファイルを保存するディレクトリに移動し、
たとえば、ACM_A.ARC
の音声全てを変換したい場合には、
コマンドラインで以下のように入力します。
acm2wav d:\acm_a.arc aちなみに、「下級生」で使われれている音声の全てが
ACM_?.ARC
に
あるわけではありません。
効果音や名前入力時の音声などは、*.ACM
、*.AIC
という
ファイルとして存在します。
例えば、名前入力時の音声を WAVE ファイルに変換いたい場合には、
acm2wav d:\kname.acm knamとすればよいでしょう。
ACM_?.ARC
の他に、*.ACM
、*.AIC
などがあります。
これを聞くには、MLIST
を使用します。
最も簡単な聞き方は、これらの音声ファイルをMLIST
の普段 CGが表示されるほうのウィンドウにドロップすることです。
もう一つの方法は、コマンドラインで以下のように入力してMLIST
を起動することです。
mlist d:\*.acm d:\*.aic