せーじとエルフ


パソコン用のゲームソフトとして私がよく買うゲームを作成している 会社、すなわち、私のお気に入りのソフトハウスの一つに (株)エルフ(以下、elf)があります。

私が初めてプレイした elfのゲームは「ELLE」でした。 いまでこそ、elf のゲームはゲーム専用機でもプレイすることが できるようになりましたが、一昔前までは elf のゲームはパソコン上でしか プレイすることはできませんでした。 というのも、elf の作成するゲームがいわゆるエロゲーと呼ばれる 部類のゲームに入るからです。 いまでも、 elf のゲームがゲーム専用機でプレイできるようになったとはいえ、 一部規制があるため 真の意味で elf のゲームをプレイするには パソコンが必要に なります。

私がパソコンを購入したのは、「バザールでござーる」の記念すべき 第一回目の CM が放映されていた頃、すなわち、パソコンの値段が 急落する寸前、まだパソコンが高かった時のことでした。 ともかく、ついにパソコン(PC-9801DS)を手に入れることができた私は、 プログラムを作成して遊び始めました。 この時、パソコンで買ってきたゲームをプレイするなんて考えたことは ありませんでした。 というのも、当時の私は、友達が持っていたディスクを見て、そのは何かと尋ねた時、 「エメラルド・ドラゴン」というゲームであると聞いて、 「ふーん、ファミコンのディスクシステムにそんなゲームあったっけ?」 と思ってしまった位、パソコンでゲームが出来るということ自体が頭に 入っていなかったのですから。

パソコンを購入してから数日すると、父親が知人からコピーしてもらった 98 用のゲームを家にもってくるようになりました。 私はソフトをコピーすることを嫌っていますが、折角目の前にゲームが あるのですから、ゲーマーとして、ゲームを研究するものとして目の前にあるゲームを やらないわけにはいきません。 結局、父がコピーして貰って来るゲームを次々とプレイしましたが、 ストーリーに面白みが無い、操作性が悪い、テンポが悪い、絵が変、BGM が無い など、ゲームとしての完成度はあまり高くないものばかりでした。 (注:1990年より過去のゲームはそういったゲームが多かったのです。)

そういう状態のなか、elf の「ELLE」との出会いはまさしく衝撃でした。 綺麗なグラフィックと場面に応じた BGM。テンポの良いストーリー展開。 なによりも、斬新なマウスタッチによる操作性の良さ。 画面の至る所をつつくと返って来る面白いアニメーションと文章表現。 そして、最高のストーリー。

もう、なにもかもが感動的だったような気がします。 この時でしょうか、当時 16歳であった私は 18歳になったら その時の elf の最新作を購入しようと思ったのは。

(続いたらしい)

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