そんなある日のこと。ちょっと変わった団体がお城の王様に謁見を求めてきました。 その一団は見れば見るほど変わっていて、一団のほとんど、いえ、一人を除いて その全てが動く人形のように見えます。その一人がいいました。
3日後。お城にいるメイドさんの人数は以前に比べだいぶ減りました。 変わりにへんてこりんなロボット達がお城をところせましと動き回っています。 このもの珍しいロボット達を見ようと、お城に集まる人々も以前に増して増えた ようです。お城に導入されたお掃除システムは末端の小型お掃除ロボット百数台、 中型お掃除管理ロボット5台、そして総合お掃除管理ロボット1台です。 この大きなお城をすみずみまでお掃除できるのは、 この総合お掃除管理ロボット「マザー」のおかげなのです。 さて、システムが導入されてからというものお掃除ロボット達はお城に散らかる ゴミを集め、すみずみまで汚れを拭き取っていました。 それが突然、ところ構わずゴミを散らかし、床、壁、天井、あらゆる ところを汚しはじめました。そして、ついには人間を襲いはじめたのです。 どうやら総合お掃除管理ロボット「マザー」になにかあったようです。 しかし、「マザー」のもとに行くにもお掃除ロボット達が邪魔をしてなかなか 先に進めません。そうこうしている内にお城の汚れは段々とひどくなり、 人々は去り、そして、怪しい生物達の棲家となっていったのです。 こうして、お城を中心に愛に満ちあふれていたこの地方から愛が 消滅してしまったのです。
そんな時です。一人の魔法少女がこの地方を訪れたのは。